鎌倉海岸キリスト教会

Concept
建設地の東側は腰越大船線が通りガスト、クリエイトなどロードサイド店舗が並ぶが、西側は西鎌倉を水源とする神戸川が流れ津西緑地の緑が川を覆い車の通りも少ない道路に面している。
東側の大通りから急勾配屋根のアイコニックな姿が緑を背景に浮かび上がる構図となるよう、敷地東側に駐車場を配して引きを取り、西側に建物を寄せる配置とした。ロードサイドの雑多な建物に対してローコストながら表情のあるファサードで街並みに貢献しようと、建物形状は列柱による基壇、北側会堂の三角形、諸室からなる南棟の四角形を縁取り彫りの深い陰影のあるファサードとした。
将来計画として子ども食堂など地域に根ざすサービスを考えているため、厨房併設の集会室は西側に大きく開き、緑と川を感じながら食事や喫茶を楽しめる。
会堂内は三角屋根形状が美しく見えるようスチールロッドとフラットバーでスラスト(開こうとする力)を抑え、照明計画も明るさを確保しながらも心を静める事が出来るようにグレア(眩しさ)をコントロールできる器具選定、器具配置とした。会堂東側妻面には教会員有志でステンドグラスを製作したものを設置し、教会員の建物らしくなったように思う。
初めてのクリスマス礼拝に参加させていただき、会堂の形状と杉板貼り天井の効果なのかグランドピアノとハンドベルの演奏音が素晴らしかった。もみの木が大きく育ち、教会も教会員と地域に愛され育つとよいと思う。