萬屋本店
Concept
鎌倉長谷の由比ガ浜通りに面する江戸時代からの商家萬屋本店のリノベーション。既存建物は関東大震災後に建てられた正面母屋、倉庫、昭和33年増築の住居部分からなる木造2階真壁造。現在の佇まいを保ったまま最大客数の確保、違法増築部分撤去、防火及び構造等適法化、用途変更、増築と難解なスキームにチャレンジできたプロジェクト。
旧母屋エントランスに階段を増設し動線を2階待合ラウンジから廊下、2階広縁を通り1階梯庭園から旧倉庫ホール、宴会場へとすることで最大70名の宴客対応とした。施主のこのプロジェクトへの熱意、既存改修部分の継手や補強、増築建替部分の真壁、天井屋根の細工など大工をはじめとする職人達の優れた技術により建物が生き返った。