WEST EDGE

Concept
敷地は片瀬山富士見坂近くの西縁に新たに造成された分譲地に位置し、隣地樹木越しに海岸線と富士山が眼前に広がる。敷地面積は130㎡の変形地で東側前面道路は北に下がっていくため、北に向かって道路から離れていく建物配置として道路斜線と北側斜線を交わし、西に最大限の間口を確保するプランとした。
東側外観は白い外壁に垂木と野地板を現した仕上げ、ポーチ目隠しの黒い有孔ブロックと軒高まで伸びる姫孟宗竹が和を感じさせる。玄関は白川砂利を敷き詰め玄昌石を飛び石に、框下間接照明で演出。階段からリビング、ウッドデッキテラスへとつながる南側壁面にはトラバーチン割肌石をデザイン貼りとして、天井チークと合せ上質な素材感が響き合う。石張り壁の先には幅5.5mx高さ3.7mのサッシから西側の絶景が享受できる。
リゾートホテルライクに洗面と仕切りなしの浴室はスタンドアローン浴槽にオーバーヘッドシャワーを設置、西側全開口サッシで人目を気にせず入浴できる。ヨガスタジオと客間、主寝室は襖と引き込み戸で仕切ることも繋げることもでき西側に開放されたデッキテラスと一体化されている。鏡台と一体化したグレー色の造作ベッドと背面チーク色パネリング、ウォールナット無垢フローリング、グレアレス照明でホテルライクな寝室となった。
駐車場奥にアカマツ、客間地窓からはベニシダレモミジ、ダイニングペンダントにmoooiのRaimond、階段上にはBOCCI Cluster Semi-Rigidを配するなどこだわりをバランス良く形にした家となった。